2022年05月30日

2022阪神地区神戸かな書道研修会報告

日 時 2022年5月29日(日)
場 所 兵庫県学校厚生会館(神戸市)
講 師 村上松月先生
助講師 小林章郎先生、中野宣子先生、中野佑美先生、平位かよ子先生、細田晴美先生、伊地知紀子
テーマ 午前 小字の基本を学ぶ
       〜半紙四行書き〜
    午後 各コース別実習 
       @半紙四行書き 
       A半懐紙 
       B研究作品小字コース

3年ぶりの開催となった今回の研修会は、村上松月先生を講師として自主開催で行いました。
定員を大きく上回り、受講生の意欲溢れる研修会となりました。
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村上先生には研修会の企画から講師までご担当いただきました。
テーマの「小字の基本から応用」を丁寧にご指導いただき、とても充実した一日でした。
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多くの受講生から「楽しかった!」「とても勉強になりました!」という感想をいただき、明るく笑顔あふれる中、無事終了しました。助講師も全員頑張りました!
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久しぶりに研修会が実現できたことに、あらためて感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

(伊地知 紀子 記)
posted by 香瓔会 at 22:53| 書道教室・講座・研修

2022年05月25日

6月「かな書展」情報

梅雨入りが近づいていますね。
すがすがしいお天気から、じめじめしたお天気へと変わりますが、季節の変化に気を付けて過ごしてまいりましょう。
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6月の「かな書展」情報をお知らせします。

◆第50回 日本の書展

 ◇日本の書展 第50回特別展 「日本の書展を築いた先達の書」
  と き/6月14日(火)〜19日(日)
  ところ/セントラルミュージアム銀座(紙パルプ会館5階)
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 ◇中部展
  と き/5月31日(火)〜6月5日(日)
  ところ/愛知県美術館ギャラリー(愛知芸術文化センター8階)展示室A−I
 ◇東京展
  と き/6月16日(木)〜26日(日) ※休館日:21日(火)
  ところ/国立新美術館 1階展示室 1A−1D
 ◇公募臨書展
  と き/前期:6月16日(木)〜20日(月)
      後期:6月22日(水)〜26日(日) ※休館日:21日(火)
  ところ/国立新美術館 1階展示室 1D
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※こちらの主催者ホームページでは、出品者名簿をご覧いただけます。
 http://shobi.or.jp/03_contents.html

(情報部 S)
posted by 香瓔会 at 08:48| 書道展

2022年05月18日

丸山宏信かな書展―屏風展― 開催報告

丸山宏信かな書展―屏風展― が無事終了しました。

と き/5月13日(金)〜17日(火)
ところ/長野県立美術館 しなのギャラリーA・B&ホール

7年ぶりに個展を開催しました。
屏風展と銘打ち、近年の取り組みの全貌をご覧いただきたく、
百点ほどの作品を展示しました。
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広く明るい会場で、たくさんの方にご覧いただくことが出来ました。
作品の傾向毎にコーナーに分けて展示することで、
私の作品制作の思いを伝えることが出来たと感じています。
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▲岩永理事長もお越しくださいました

(丸山宏信 記)
posted by 香瓔会 at 22:58| 書道展

2022年05月16日

第40回定例総会(令和4年度)

●と き/2022年5月7日(土)13:00〜14:00
●ところ/ホテル北野プラザ六甲荘

3年ぶりに集合し、書道香瓔会第40回定例総会を行いました。

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廣田議長の進行により、令和3年度事業・決算報告、
令和4年度事業・予算審議等について審議し、
全議案とも満場一致で可決承認され、定刻通り無事終了いたしました。

西川総務より、「コロナ禍、そして榎倉会長の逝去後で足元がおぼつかない中、動揺しないように新体制で進めて行こう」のお言葉に、心強くなりました。

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▲新しい第21期研究生の皆さんです。
意欲ある方々が積極的に参加されました。今後の活躍が楽しみです!

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▲恒例の総会後の集合撮影です。今回は晴れたお庭にて。

(情報部U)
posted by 香瓔会 at 14:32| 日記

「油絵」と「かな書」の二人展 開催報告

「油絵」と「かな書」の二人展が無事終了しました。

と き/5月3日(火)(祝)〜8日(日)
ところ/金沢21世紀美術館 B1F市民ギャラリーB

お陰様で無事終了致しました。
初日に岩永理事長がおいで下さいました。
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▲岩永先生に解説をしていただきました

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▲岩永先生を囲んで集合写真

場所柄、大勢の方がお見えになり盛況でした。
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書の釈文をお渡ししたところ、若い学生達やカップルが作品と照らし合わせながら見て下さいました。
その様子に、少しでも次世代に書が繋がれば良いなと思いました。
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実は、2008年に全国市長会幹事をされていた当時の金沢市長の山出保様に頼まれ、
金沢エクセルホテル東急にて約400名の方々の前で詩吟を聞きながら和歌と漢詩の書道吟を揮毫しました。
高校の同級生に誘われて個展をするきっかけのひとつが、
金沢21世紀美術館を作った山出元市長に、現在の書作品を見て頂きたいことでした。
もう引退されているとのことでしたが、案内状を差し上げた所早速おいで下さり、大変お褒めの言葉を頂きました。
本当に夢のようでございました。

この作品達を書くのにあたり、現代と万葉の時代の言葉の意味が違うので、
金沢学院大学名誉教授柳澤良一先生の古典文学(万葉集、源氏物語)の講座に通っています。
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▲金沢学院大学名誉教授柳澤良一先生

万葉集は4,500首あまりあるので、まだ終わる迄5・6年かかりそうです。
これからも知力と気力と体力を備えて頑張りたいと思います。

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▲金沢市議会議員黒澤和規先生


(林 玲泉 記)

★開催中の様子をインスタグラムで紹介しています。
https://www.instagram.com/p/CdGEdGevb5x/
https://www.instagram.com/p/CdPIIf5p7TJ/
posted by 香瓔会 at 13:32| 書道展

2022年05月14日

榎倉香邨先生を偲ぶ会

●日時 令和4年5月6日(金)11〜12時
●場所 ANAクラウンプラザホテル神戸 ザ・ボールルーム
●次第
 弔辞 黒田賢一先生
    [日本芸術院会員/日展副理事長] 
 弔辞 土橋靖子先生
    [日展監事/公益社団法人日本書芸院理事長] 
 弔辞 井戸敏三様
    [前兵庫県知事/公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構特別顧問] 
 弔辞 伊藤一彦先生
    [若山牧水記念文学館館長/歌人] 
 メッセージ 俵万智先生(代読)
       [歌人] 
 謝辞 岩永栖邨
    [書道香瓔会理事長] 
 献花

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榎倉香邨先生の偲ぶ会が執り行われた日の神戸は、初夏の暑さを感じるよく晴れた一日でした。
約800名の皆様にご参列のもと、榎倉先生とのお別れの時間をお過ごしいただきました。
お忙しい折、遠路お運びいただきまして誠にありがとうございました。

セレモニーでは、5名の先生方からお別れの言葉を頂戴しました。

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▲黒田賢一先生

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▲土橋靖子先生

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▲井戸敏三様

頂戴したお言葉の中から、ご本人の承諾のもと、内容の一部を抜粋し、紹介させていただきます。
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▲伊藤一彦先生
「榎倉先生、先生とお別れする日が来るとは信じていませんでした。
 先生は高齢と言われるお年になっても、いつも颯爽かつ潑溂として、次なるお仕事への意欲と挑戦のお気持ちを語っておられました。
 20年以上前、先生が若山牧水についての私の講演を聞いてくださったことがきっかけで、おつきあいが始まりました。
 責任の重さを痛感しますが、榎倉先生の70歳代後半からの約20年間は牧水とともにあったと言って過言ではありません。
 先生は、牧水の歌をひたすら書き続けられただけでなく、牧水ゆかりの全国の土地を訪れ、牧水の見た海と山とを自分の目に焼きつけられました。牧水の故郷である宮崎への来訪は当然数知れないほどでした。
 なぜ、牧水だったのでしょうか。『牧水が純粋だから』と榎倉先生からお聞きしたことがありますが、私は、先生自身が誰よりも純粋だったからだと存じます。
 『自分自身の信じた道を突き進む純粋と真実こそが芸術の尊さ』と考える榎倉先生にとって、『あくがれ』を生涯持ち続けた牧水は、まぎれもなくそんな芸術家でした。
 それに加え、先生には牧水に対する特別の思い入れがあり、先生の言葉を引用させていただきます。
 『医者の家の長男として生まれた牧水は、文学の道を選ぶことになる。
  18代も続いた家業とも言える神職を捨て、書の道を選んだ私。
  牧水の場合、母の英断で文学の道が決定的となるように、私には最愛の妻がいた。
  やがて書の道一筋にと、勧め抜いてくれた亡き妻への懺悔の気持ちが、牧水への傾倒を促進させてくれたと思っている』
 今は『あの世』で先生が奥様と仲睦まじく語らっていらっしゃることと信じます。
 拙い歌一首を最後に詠ませていただいて弔辞とさせていただきます。
   たましひを 線となし行となしたまふ 榎倉香邨先生の書  」

・俵万智先生(代読)
「コロナ禍が落ち着いたら……という言葉の虚しさを、ここ数年で一番感じたのは、榎倉先生の訃報に接した時でした。
 先生に初めてお目にかかったのは、宮崎県立美術館での『若山牧水没後90年記念 榎倉香邨の書―ふるさと』展でした。
 ご自身で作品の解説をされたおりに『私の心は根本海岸へ向かっています。残された時間は少ないが、これからは牧水の恋の歌を書きたい」とお話しされました。
 その言葉に勇気を得て、『牧水の恋』という私の本を、控室にお持ちしたのがご縁の始まりでした。
 『牧水にとって、恋とは何ですか?』
 まっすぐなご質問に、たじたじとなったことを思い出します。
 書道誌『書香』で、先生が牧水の恋の歌をお書きになり、私が選歌を担当し、エッセイを添えるという連載も、本当に楽しく充実したものでした。
 コロナ禍により展覧会が中止となり、再会を果たせぬままのお別れとなってしまいました。
 今はただ、先生とお会いできたことに感謝し、心からご冥福をお祈りするばかりです。」

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▲岩永栖邨
「本日の偲ぶ会には、大勢の皆様にお越しいただきましたことを、榎倉先生も大いに喜んでおられることと思います。
 香瓔会の『瓔』という字は首飾りのことです。
 香邨先生の『香』と合わせて先生を中心として美しい輪を作ろうと言う意味で命名されました。
 創立は、先生が57歳の時で、以来42年が経過しました。
 先生は創設時より『練り合わせる』と言う言葉を、よく口にされました。
 『社中やグループの垣根を無くし、皆で練り合う勉強をしよう』
 『絶えず明るく太陽を向く、ひまわりのような集団を作ろう』と薫陶され、私達は先生のこのような熱い思いの中で育てていただきました。
 今、要となる先生を失い、会の前途には大きな不安を覚えますが、先生のご遺志を継いで会の発展を図ることがご恩に報いることと考えています。
 どうぞ皆様には今後とも香瓔会の活動にご支援賜り、行く末を温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。
 本日はご参列いただきまして誠にありがとうございました。」

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別室では、榎倉先生の作品展示、「つながろうアート!榎倉香邨編」の動画放映、午後からは午前中のセレモニーの様子を撮影した上映も行いました。

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会場には、多くの作品のほか、先生の全身のお姿の写真も展示され、まるで先生がこの場におられるようなひとときを過ごすことができ、改めて先生の偉業に敬服するとともに、先生との思い出が蘇るお別れ会となりました。

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新型コロナウイルス感染予防対策と偲ぶ会の円滑な運営のため、一部の皆様には別室での動画視聴でのご参列や、香瓔会会員および会友には、午後からの参列を呼びかけたおかげをもちまして、偲ぶ会を滞りなく執り行うことができました。
ご協力いただきましたことに厚く御礼申し上げます。

※なお、偲ぶ会の様子はANAクラウンプラザホテル神戸様ご協力のもと、撮影した映像を公開しております。
 ご参列できなかった方におかれましても、こちらの動画をご覧いただければ幸いです。
 https://youtu.be/MS-o0-0s4Ds

書道香瓔会
posted by 香瓔会 at 22:26| 日記

2022年05月02日

中川聖久先生「いろは歌」が帝京大学書道研究所へ寄贈されました

香瓔会理事の中川聖久先生より、帝京大学書道研究所に大作「いろは歌」をご寄贈いただきました。
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近衛信尹の「いろは歌屏風」に代表されるように、近世から現代にかけて、
これまでにも多くの書家が「いろは歌」という題材に挑み、様々なカタチで表現してきました。

本作は過日、京都文化博物館において開催された個展、「書 中川聖久の心」展に出品された作品で全長15メートルにも及ぶ超大作です。
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羽毛を素材にした特殊な大筆を用い、一気呵成に書き上げた作品とのことで、
森田子竜の「線」、井上有一の「気迫」にも似たものを感じる大きな世界観、
まさに単に「かな」というジャンルにとどまらない先生独自の「中川聖久の書」、
先生の代表作の一つです。

末永く、教育に研究に活用させていただきます。

(福井淳哉 記)
posted by 香瓔会 at 16:41| 書道展

2022関東B地区かな書道研修会報告

日 程:2022年4月30日(土)〜5月1日(日)
会 場:横浜市社会福祉センター(横浜市)
講 師:牧野聖雲先生
助講師:福井淳哉先生
テーマ:1日目「読売書法展作品・検定試験等の実習と添削」
    2日目「大字かなの基礎を学ぶ」

牧野聖雲先生を講師にお招きし、3年ぶりの開催となった今回の研修会は、GW期間中にもかかわらず、多くの方にご参加いただくことが叶いました。

1日目の実習・添削では、大字・中字・細字とさまざまな形式の作品が並ぶなか、牧野先生には一作一作丁寧にご指導を賜り、書には「かく」だけではなく、「みる・きく・かんじる」、といった様々な学びがあることを改めて認識いたしました。
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2日目の講習は、大字かなの基礎をテーマに、フォーム、用筆など、基本的な学びから、半切2/3への展開についてご指導いただきました。
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わかりやすく、ユーモア溢れる牧野先生の講習は、2日間ともにあっという間に時間が過ぎ去ってしまう楽しいひとときとなりました。
牧野先生をはじめ、関係各位、そしてご参加いただきました皆様にあらためて御礼申し上げます。

(河島由弥 記)
posted by 香瓔会 at 16:29| 書道教室・講座・研修

2022山陰地区鳥取かな書道研修会報告

日 程:2022年4月23日(土)〜24日(日)
会 場:とりぎん文化会館(鳥取市)
講 師:藤井直子先生
助講師:木下美佐恵先生 伊吹京子
テーマ:1日目「読売書法展等の実習・添削」
    2日目「大字かなの基本(半切1/2)」

コロナの感染拡大で中止、延期になっていた研修会を、ようやく藤井直子先生をお迎えして開催することができました。

1日目は読売展作品等の実習・添削でした。
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作品の添削が一通り終わった後、席に入って細やかなご指導をいただきました。



2日目は 大字の基本(半切1/2)を午前中はテキストを基に俳句1句を書きました。
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用具・書く姿勢・用筆法等、順を追ってとてもわかり易くご指導いただきました。
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特に、書く時の姿勢(右肩の前・肘を上げ・脇を開いて・体重移動)の大切さについては終始ご指摘を受けました。

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何度も席を回って直接教えて下さった先生のパワーに圧倒され、参加者も熱心に学んでいました。

午後からは『書香』の半切あるいは午前中の延長で半切1/2を更に深めて書くことになりました。
初めに「美しい間」についてのお話をお聞きした後、作品の仕上げに取りかかり、最後に提出した作品一つ一つに講評をいただきました。
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改めて基本の大切さを実感した研修会となりました。


(伊吹京子 記)
posted by 香瓔会 at 10:38| 書道教室・講座・研修

第76回日本書芸院・役員展・魁星作家コーナー

2022年4/27〜5/1、大阪国際会議場3Fにて「日本書芸院展(役員展)」開催され、当会からも岩永理事長、牧野副理事長はじめ多数の作品が展示されました。
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魁星作家コーナーには、オーディションで選ばれた50才以下の新進気鋭の選抜作家の大作(3点/人)が展示されました。

5/1は当会より、森岡郁恵先生(日本書芸院・魁星作家)による列品解説会があり大勢の方が来場されました。
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90×270cm横作品は傅山、272×53cm×4枚縦作品は佐理書状、条幅作品は針切の表情をイメージして書かれたそうです。エネルギッシュで堂々たる作品に魅了されました。

★その他の写真はインスタグラムで紹介しています。
https://www.instagram.com/p/CdBTJAFPl6a/


(編集部I)
posted by 香瓔会 at 00:14| 書道展