会 場:熊本市国際交流会館(熊本市)
講 師:廣田蓬邨先生
助講師:川本陽子先生 松高千鶴先生
テーマ:1日目「読売書法展等の実習と添削」
2日目「調和体について基本学習を学ぶ(俳句を半切1/2に書く)」
研修会が2年間中止となり、まだコロナ禍が終息されないところ、思いもよらない多数の参加者にお集まりいただきました。そして講師の廣田先生には手厚い指導を受けることができました。
1日目は読売書法展作品等の実習・添削でしたが、実習後半では、廣田先生が持参された帖作品を拝見させていただきました。そしてその帖を参考にして、帖作品の作り方や細字における注意点、硯の扱い方や磨墨・作品効果のある紙の選び方などを丁寧にご説明いただき、時間が足りないほどでしたが、受講者にはとても満足した様子がうかがえました。
2日目は調和体で作品制作でしたが、まず資料を参考に基本的な学習をしました。漢字の古典(蘭亭序と祭姪文稿)を臨書し、起筆の変化、背勢、向勢、画の各々の方向変化、文字の造形などに注目しました。
また、資料の山頭火の句を手本にして行の広狭や潤渇、疎密の変化、呼応など効果的な作品の作り方、表現の知識を広げることを学びました。
最後に受講者の作品それぞれに講評をいただき、充実した二日間を終了することができました。
(鳥飼玉翠 記)