2023年05月28日

2023新潟地区かな書道研修会報告

日 程:2023年5月28日(日)
会 場:新潟東映ホテル(新潟市)
講 師:福井淳哉先生
助講師:中村暢子先生
テーマ:「古筆の基本」
    
第25回を迎えた新潟地区研修会では、毎回サブテーマを設定しております。
今回のサブテーマは「『古筆って何?』 新たな学びの地区研修」でした。

今回は福井淳哉先生をお迎えし、古筆に全く触れたことがない初学者の方にも理解できる講座をご講義いただきました。

豊富な講演経験をお持ちの先生だけに、パワーポイントによる説明で、視覚に訴え、かつ、巧みな話術で受講者を引き込み、時間が経つのを忘れるほどのすばらしい内容でした。
講座の要所要所で部分臨書の実習を行い、ベテランの参加者にとっても、新たな気づきのある有意義な研修となりました。
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▲貴重な複製本を見せていただきました

研修終了後には、受講者が月例競書作品や公募展作品を持ち寄り、作品検討会を開催しました。
福井先生からはポイントを絞った端的な指導に加え添削も行っていただき、更には質問会にも的確なアドバイスを受け、皆さんとても晴れやかな顔で帰途につかれました。
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1日研修でしたが、それ以上の実り多き時間でした。

(新保尚子 記)
posted by 香瓔会 at 23:29| 書道教室・講座・研修

2023年05月21日

2023 香瓔会 読売Zoom研修

コロナ禍を機に昨年から始まった読売Zoom研修は、今年は4回実施しました。
5月21日の最終回は、岩永栖邨先生と廣田蓬邨先生を講師に迎え、13名が参加しました。
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事前にウェブ上で作品写真を添付し申し込むと、全員の作品の資料と、個別に添削された資料がメールで届きます。
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20時からZoomに接続し、先生や全国の仲間たちと画面を共有しながら、一人ひとり添削が行われました。
このようにタッチペンで朱が入ります。
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情報部Sも参加し、前回参加時(5月7日)の作品と比較し、添削いただきました。
直接の師匠以外の観点で指導いただくことができたほか、自宅にいながらにして全国の仲間と作品づくりについて考える時間を持つことができ、大変有意義でした。

今後開催されるオンラインでの研修には、私もぜひ参加したいと思っております。
皆様もぜひご参加くださいね。

(情報部 S)
posted by 香瓔会 at 23:59| 書道教室・講座・研修

2023年05月16日

【第21期研究生】5月研修会活動報告「巻作品への基本」

香瓔会作品添削会のあった14日、第21期研修生は別室で正橋白鵞先生より巻作品について講義を受けることができました。
巻作品を書くにあたっての基本や、正橋先生が巻作品制作にあたっての今までのお話しを伺いました。
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実習は、巻作品の書き出し方の勉強で、半紙を横にして6行書きしたものを各自持参し、1人ずつ添削いただきました。
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その後、巻作品の書き出しを書くという想定で静かに書くことを意識し、6行書きを再度書いてみました。
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書いている最中も先生のご指導をいただきました。
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最後に正橋先生の昨年の日展作品を全て広げていただいて鑑賞することができました。
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大変貴重な講座でした。正橋先生、ありがとうございました!

(M本美英 記)
posted by 香瓔会 at 10:12| 書道教室・講座・研修

2023年05月15日

第79回「定例研修会」のご報告

●と き  2023年5月13日(土)13:00〜15:00
●ところ  兵庫県学校厚生会館
●講 師  正橋白鵞先生
●テーマ  「行を考える」−気づきからのスタート−

あいにくの雨でしたが、4年ぶりの定例研修会ということもあり、
とても活気溢れる研修会となりました。
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正橋先生に「行を考える」についてご指導いただきました。
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我々は日頃から書くフォーム、線、単体、連綿、行、面、古筆の臨書などを学んでいます。
しかし「行が書けない」人が多いのではないか?ということで、実際に「関戸本古今集」「針切」の古筆から、連綿の仕組み、行幅、縦画や横画、中心の意識などを考えながら学びました。
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具体的な解説を聞きながら改めて古筆を見直すと、日々の古筆の勉強がいかに大事か、学び方や理解を深め続けることの大切さを痛感しました。

第21期研究生が日頃勉強している4行書きを見ながら、どこが課題なのかを考える時間もありました。
どう書いたら良かったのか、を当てられた方が実際に前に出て書いたのを皆で見て、理解を深めることができました。
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最後は学んだことを踏まえ、新たに出された課題から半紙4行書きの実習をしました。
皆、真剣に取り組んでいる様子が伝わりました。
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久しぶりにじっくり古筆と向き合い、分かりやすい解説で理解が深まりました。
充実していて時間があっという間に過ぎていました。
コロナ禍後初めての開催で「やっぱり対面の指導が一番よね!」という声も多く聞かれました。
ご指導いただいた正橋先生、ありがとうございました。

(情報部U)
posted by 香瓔会 at 23:41| 書道教室・講座・研修

2023年05月08日

2023阪神地区神戸かな書道研修会報告

日 程:2023年5月6日(土)〜7日(日)
会 場:センタープラザ西館(兵庫県神戸市)
講 師:稲吉香峰先生
助講師:小林章郎先生 中野宣子先生 村上松月先生
テーマ:1日目「読売書法展出品作品及び自由作品を書く」
    2日目「大字の基本を学ぶ(半切1/2)
       「書香課題(60cm×60cm)または半切1/2応用課題」

今年の阪神地区神戸かな書道研修会では、稲吉香峰先生を講師にお迎えして研修会を実施いたしました。
関西地区以外の先生をお招きするのは2019年以来となりましたが、定員を大幅に上回る大勢の受講生で活気あふれる研修会となりました。

1日目は、 読売書法展作品及び書香課題等の自由作品の実習と添削を行いました。
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2日目は、大字の「姿勢」「筆」「紙」「用筆」からしっかり基本を学びました。
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午後から、半切1/2や書香課題の俳句や短歌に挑戦しました。
稲吉先生のわかりやすく丁寧な解説と実技で、「熱気溢れるとはまさにこのこと」というくらいの楽しい空気一杯の中、一生懸命学びました。
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最後に、優秀作品を展示し、作品解説と総括をいただきました。
素晴らしい指導を受けて、受講生全員笑顔で感動の余韻にひたり大拍手で研修を終えました。
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村上松月先生の素敵なお歌と来年からの阪神地区代表理事の紹介挨拶で閉会しました。
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(平位かよ子 伊地知紀子 記)
posted by 香瓔会 at 21:45| 書道教室・講座・研修

2023年05月01日

2023関東B地区かな書道研修会報告

日 程:2023年4月29日(土)〜30日(日)
会 場:横浜市スポーツ医科学センター(神奈川県横浜市)
講 師:川上典子先生
助講師:福井淳哉先生
テーマ:1日目「小字の基本を学ぶ」
    2日目「読売展・検定試験ほか展覧会作品の実習・添削」

今年の関東B地区では、川上典子先生を講師に迎え、研修会を実施いたしました。

1日目は、四行書きをテーマに、参加者が字幅の変化を考えながら字組に挑戦する講習が行われました。
参加者の中には、普段字組(創作)の経験のない方々も多かったのですが、川上先生のアイデアに溢れた講習では、単純形の文字を使いながら、字幅の変化に重点を置いた字組みを考えることで、小字の基本要素を複合的に学ぶことができ、参加者全員が楽しく創作を行いながら学ぶことができました。
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2日目の実習・添削では、大字・中字・細字(壁面、帖)とさまざまな形式の作品が並ぶなか、川上先生は時間いっぱいにわたり、わかりやすく具体的な添削を行いながら、作品制作に対する考え方やヒントなど、丁寧にご指導くださいました。
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2日間にわたる川上先生のご指導を通じて、参加者はかな書道の基本的な要素や技術の重要性を再認識することができました。

川上先生をはじめ、関係各位、そしてご参加いただきました皆様にあらためて御礼申し上げます。

(河島由弥 記)
posted by 香瓔会 at 14:05| 書道教室・講座・研修

2023九州B地区かな書道研修会報告

日 程:2023年4月29日(土)〜30日(日)
会 場:長崎県勤労福祉会館(長崎市)
講 師:伊地知紀子先生
助講師:寺島邑石先生 石橋珠扇先生 ほか
テーマ:1日目「読売展・検定試験ほか展覧会作品の実習・添削」
    2日目「小字の基本」

1日目は、読売展等の添削と実習のほか、「かな料紙について考える」と題して約20分間お話しいただき、作品づくりの表現のひとつとして料紙を考えるきっかけを作っていただきました。
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2日目は、小字の基本を学びました。
墨のすり方や筆の持ち方などの基本から四行書きまでをとても分かりやすくご指導いただきました。
午後は、各々のレベルに合わせて四行書き、半懐紙縦、扇面のうち1点を仕上げて提出しました。
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最優秀賞に選ばれた2人の作品には、伊地知先生がその場で版木で文様を施してくださいました。
(↓ 2023/5/2 写真を追加しました)
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2日目の参加者は初心者が多かったのですが、机間指導で、筆のおろし方や書く姿勢をご指導いただき、受講生は真剣に見入っていました。
ベテランの受講生にとっても基本を見直す機会となり、とても有意義な研修となりました。

(相川優水 記)
posted by 香瓔会 at 09:45| 書道教室・講座・研修

2023年04月23日

2023山陽地区かな書道研修会報告

日 程:2023年4月22日(土)〜23日(日)
会 場:広島市草津公民館(広島市西区)
講 師:原多詠子先生
助講師:山上君代先生 桧垣伸子
テーマ:1日目「小字の基本」
    2日目「読売書法展等の実習、添削」

山陽地区かな書道研修会は、好天に恵まれ開催することができました。

1日日は、「小字の基礎」について、解っているようで出来ていない「かなの基礎」を丁寧にご指導いただきました。
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2日目は、読売書法展等の実習と添削を熱心にご指導いただきました。
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今年は、例年に比べ受講者は減ったものの、初参加者が多く、有意義な研修会となりました。

(桧垣伸子 記)
posted by 香瓔会 at 21:35| 書道教室・講座・研修

2023九州C地区かな書道研修会報告

日 程:2023年4月15日(土)〜16日(日)
会 場:熊本市国際交流会館(熊本市)
講 師:坂部泰子先生
助講師:川本陽子先生
テーマ:1日目「読売書法展等の実習と添削」
    2日目「関戸本で学びたいもの《筆の弾力と腹の活用》」

今年度の九州C地区では、まだコロナの影響が強く、参加を控えたいという声を頂きながらの研修となりました。

1日目は、読売書法展作品等の実習と添削でしたが、行や面の立体感を生む工夫や行の響き、線質の工夫など、作品をどう作るかについて、丁寧にそしてポイントをわかりやすくご指導くださいました。
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2日目は、関戸本古今集の中から学ぶものとして、
@線質(多彩な線)・・・筆の返しや転折の弾力による表現、筆の腹をえぐるように運筆することで粘りのある線を生み出している部分など、
A連綿・・・覆いかぶせる連綿や反動の連綿、
B連綿による高まり・・・太細の変化や疎密の変化について臨書し、間や盛り上がりなどを学ぶ。
その後、臨書学習を通して学んだことを倣書作品へ展開。
臨書がいかに重要か、そしてそれをどう自分のものにし、創作作品に活かしていくか、坂部先生ご自身の経験も踏まえながらご教授いただきました。
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例年に比べ、受講者は減りましたが、高校生の参加もあり、活発に楽しく学ぶことができ、いつもにない雰囲気の研修会でした。

(鳥飼玉翠 記)
posted by 香瓔会 at 10:42| 書道教室・講座・研修

2023年04月14日

2023東北A・B地区かな書道研修会報告

日 程:2023年4月8日(土)〜9日(日)
会 場:東京エレクトロンホール宮城(宮城県仙台市)
講 師:吉田美和先生
助講師:國分春泉先生
テーマ:1日目「読売書法展等の実習・添削」
    2日目「小字の基礎と扇面書き」

定禅寺通りのけやきが萌え出し、さわやかなよもぎ色が目に心地よい中、東北地区の地区研修会を今年はA・B地区合同で、仙台を会場に開催いたしました。

講師には、兵庫から吉田美和先生をお迎えしました。
美和先生は「地区研修会の講師を担当するのが初めてで大変緊張している」とおっしゃっていましたが、先生の柔らかな関西弁と的確なご指導に、和やかな中にも充実した研修会となりました。

1日目は、読売展や月例半切課題等をご指導いただきました。
温かく熱心なご指導に、皆さんのやる気がどんどん高まり、作品がみるみる変わっていきました。
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2日目午前は、半紙四行書きの研修をしました。
美和先生には、たくさんの資料をご準備いただき、中鋒の線、回転、転折、連綿など、分かりやすくご指導いただきました。
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午後は、四行書きと扇面書きの2コースに分けて研修しました。
扇面書きでは、用紙の作り方や作品の構成の仕方など、たくさんの参考作品を見せていただきながら、充実した研修をすることができました。
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初参加の方からは、「目から鱗です!」との感想をいただきました。
受講した皆さんは、たくさんの“おみやげ”を持って帰られたようです。

(堀内道子 記)
posted by 香瓔会 at 00:05| 書道教室・講座・研修